たまに京都生活4-4_京都手帖
光村推古書院の「2022京都手帖」を眺めた。
竹笹堂木版画の表紙と毎月の見出しの絵柄が素敵だ。
週間カレンダーに行事がぎっしり詰まり、"睦月"も空欄の日は少ない。
コラムには季節の甘味、名所・名店など紹介され、観光マップや社寺、文化施設の拝観データも充実する。
面白いのが *ちょこっと英語で京都案内* 、毎月二つの例文が載る。
例えば振袖や底冷えの説明は、
・Kimono with longer sleeves is called Furisode. Furisode is a special Kimono which is often worn by unwed women.
・Kyoto's basin-shaped geography brings a severely cold climate during winter which is called Soko-bie, or penetrating cold.
たまに京都生活4-3_お地蔵さん
マンションの敷地の北東角にお地蔵さんを祀った祠がある。
滞在中は毎朝拝むが、いつも新しいお花が供えられ綺麗にしている。
ある朝隣家のお婆さんが清掃するのを見掛けた。
京都には町の至る所に祠があり、地蔵盆の風習が今も残っている。
それは地蔵菩薩の縁日、新暦の8月24日前後に行われる町内の伝統行事で、子ども達の健やかな成長を祈るものだ。
僧侶の読経や法話で始まり、お地蔵さんを祠から出してお化粧を施し、新しい前掛けを着せる。
手料理の振舞い、お菓子配り、ゲーム大会、福引きなど子どもを主体にした催しで、皆楽しみにしているらしい。
朝ワンコと鴨川沿いを散歩すると、川辺の道や、並行する「みそそぎ川」に入ってゴミを拾う高齢の方々に出会う。
お話しを伺うと、ボランティアでほぼ毎日出動しているそうだ。
四条大橋界隈は「等間隔の法則」で夜の人出も多く、かなり散らかるらしい。
家近くの公園も町内会の方が毎日綺麗に清掃されて、ただ感心するばかりだ。
たまに京都生活4-2_初詣で
大晦日の八坂神社「白朮詣り」に続いて、元日は近くの恵美須神社へ、其の足で七条の豊国神社と新日吉(いまひえ)神宮を回った。
2日は鴨川を散歩がてら御所東の梨木神社まで、御苑内を東から西へ渡って蛤御門前の護王神社にもお詣りした。
こちらは「いのしし神社」と呼ばれ、足腰守護のご利益がある。
境内に本物の猪も登場して「待て」の芸を披露した。
更に烏丸通から堀川通の晴明神社まで歩いたが、人気のパワースポットは混んでいたので、今出川通の鶴屋吉信本店に向かう。
3日は六波羅蜜寺の「大福まいり」で初稲穂と皇服茶を授かった。
昼すぎ京阪に乗って東福寺の塔頭勝林寺へ、新春拝観で定朝作の秘仏毘沙門天立像と、寅年に因んでその胎内仏の特別開帳があった。
幸運にも12年に一度の機会ということだ。
勝林寺から歩いて東大路通の新熊野神社へ、新日吉神宮と同じく後白河法皇院政の地、法住寺殿に勧請した社になる。
向かいの醍醐道に入り、そばぼうろの澤正に立ち寄った。
たまに京都生活4-1_をけら詣り
年末年始を初めて京都で過ごした。
昨年7月に、5年ほど貸していた東山区宮川町のマンションが空室になり、8月から毎月のように上洛している。
"夏暑く冬寒い"とはまさにその通りで、盆地なのと地下の巨大な水瓶が原因らしく、冬は足下から底冷えを感じる。
今まで炬燵を使うことはなかったが、京暮らしでは必須アイテムだ。
ワンコもシングルコート犬種で寒がりのため、お散歩はフル防寒態勢で出動する。
雪は積もらないものの、生活するには中々厳しい気候なのかも、と少し分かってきた。
暮れの買い出しに錦市場へ出掛け、定番の三木鶏卵のだし巻、桝俉の漬物、魚力の鱧天、のと与の八幡巻、そやの竹ざるとうふ、年越し用に四条センターで本家尾張屋の生蕎麦を調達した。
大晦日も雪が降りとても寒かったが、八坂神社にお詣りして吉兆縄に白朮火を授かり、くるくる回しながら帰った。
「京都人の密かな愉しみ」の常盤貴子を思い出し、にわか京都人の気分だ。
京都二拠点生活3-30_高校駅伝
コースは午前中の女子が ①西京極陸上競技場から五条通、西大路通に入り平野神社まで ②北大路通、堀川通、紫明通、烏丸通に入り烏丸鞍馬口で折り返し ③北大路船岡山まで ④西大路下立売まで ⑤競技場まで のハーフ距離だ。
午後の男子はマラソン距離、①競技場から烏丸蔵馬口まで ②丸太町通に入り丸太町寺町まで ③東大路通、今出川通、白川通、宝ヶ池通に入り国際会館前で折り返し ④丸太町寺町まで ⑤烏丸紫明まで ⑥西大路下立売まで ⑦競技場まで の7区間になる。
一昨年は仙台育英、昨年は世羅高校がアベック優勝を飾ったが、今年女子は仙台育英が雪辱を果たし、男子は世羅高校が連覇を達成した。
地元洛南高校は昨年の男子3位に続き2位と健闘、外国人留学生のいない日本人チームの新記録を樹立する。
京都二拠点生活3-29_大人絶景旅
朝日新聞出版「京都 大人絶景旅」21-22年版を眺めた。
所謂観光ガイドブックを買うのは久しぶりで、初心に戻って名所を回りたい。
東福寺の通天もみじが映える表紙に"そのまま巡れるコースプラン"とあり、テーマ別に日帰り〜2泊3日、エリア別に半日+1時間のプランが紹介されている。
テーマには王道、春爛漫、錦繍、仏像と庭園を巡る、郊外のパワースポット、がある。
エリアは大まかに清水寺、金閣寺、嵐山、銀閣寺、伏見〜宇治だ。
今まで紅葉シーズンを中心に訪れているので、満開の桜を見たことがない。
開花期間が短く、一泊旅行でタイミングを合わせるのは難しかったが、来春は楽しめそうだ。
"春爛漫プラン"は蹴上インクラインからスタート、南禅寺を回り「順正」で湯豆腐ランチ、午後は平安神宮からロームシアター京都の「モダンテラス」でカフェ休憩、二条城、仁和寺まで遠征し、夕食は「AWOMB 祇園八坂」、締めに円山公園で夜桜を堪能する。
京都二拠点生活3-28_京都のいいとこ
朝日新聞出版の大橋知沙著「京都のいいとこ。」を読んだ。
著者は、東京でライフスタイル系の編集者を経て、2010年京都に移住、築約80年の家に住む。
帯に"選りすぐりの90軒、街を歩き、店を訪ねて、人に出会う。それが京都の宝物"とある。
エリア別に、御所周辺、祇園、街なか、岡崎•左京区、北山•西陣•紫野、京都駅•五条、ちょっと遠くへ、と検索し易い。
飲食以外に、香木、皮工房、うつわ、ガラス工芸、金網、箒、包丁、古道具、竹細工、竹箸、焼き網、雑貨、型押し、おだし、鍛金、茶器や、ホテル、本屋、映画館、花屋、骨董市、記念館など範囲が広い。
なかでも毎月第1日曜の東寺「ガラクタ市」が楽しみだ。
骨董市は、21日の東寺「弘法市」と25日の北野天満宮「天神市」が有名だが、露店が賑わい縁日のような雰囲気になる。