hiroy's blog

令和3年秋に京都と2拠点生活を開始

たまに京暮らし5-29_宵山

7月15日は人出が多い土曜日の宵々山、18時頃から四条通歩行者天国になるので、河原町辺りに出掛けた。

たまたま、長刀鉾の保存会一行が生稚児を先頭に鉾に向かって行進していたので、暫く並んで歩いた。

ところが、鉾に近づくにつれ大変な混雑となり、一行は途中で進めなくなったようだ。

コロナ明けで白人観光客が戻っているうえ、3連休も重なり何処もかしこも混んでいる。

翌16日は宵山、高槻の実家に帰省していた友人と17時半に烏丸御池で待ち合わせ、店を探しながら山鉾町界隈をフラフラ歩いた。

何軒かフラれたあと、新町通の土佐料理居酒屋心に入り、鰹刺身をアテに生ビールと屋久島焼酎三岳を飲んだ。

良い気分で2軒目を探し、三条烏丸のバーお酒の美術館に入った。

大正9年建築の大きな洋館、文椿ビルヂング2階にあり、天井も高く洒落た空間の店だ。

スモーキーのハイボールと、2杯目はロックをいただいた。

f:id:HIROY:20230716230134j:image

たまに京暮らし5-28_棒振り囃子

7月14日のランチは、花見小路の侘家古暦堂で石焼親子丼を美味しくいただいた。

すぐ近くに同じマールブランシュ系列の調味料専門店うま味さんがある。

町家の2階で製造、1階で販売しているそうだ。

午後は昨日回れなかった山鉾見物へ、混み合う四条通を避けて綾小路通を進み、綾傘鉾に着いた。

夕方の棒振り囃子の実演時間を確認し、近くの船鉾から新町通を下がって岩戸山へ、この山は曳山と呼ばれ鉾のように大きい。

仏光寺通を西に、木賊山、太子山、油天神山、綾小路通を東に、芦刈山、伯牙山、西洞院通を上がり、灯籠山、四条傘鉾、郭巨山、新町通の放下鉾、錦小路に入り、霰天神山、山伏山、占出山、烏丸通の孟宗山と、前祭の山鉾23基を回りきった。

棒振り囃子の実演まで時間があったので、ワンコと休憩?できる大丸裏手のベンチで暫し涼んでから、綾傘鉾へ向かう。

すでに大変な人だかりになっていたが、棒振り囃子の迫力を堪能できた。

f:id:HIROY:20230715141940j:image

たまに京暮らし5-27_山鉾建て

7月13日は、岩倉に住む知人夫妻と開陽亭でランチを取ったあと、四条通に建ち上がった山鉾を見物に出掛けた。

山鉾建ては10日から14日にかけて、釘を使わずに組み上げられる。

まず四条烏丸交差点の手前に長刀鉾が現れる。

くじ取らずで巡行の先頭を務める長刀鉾は、山鉾建ても一番早く始まるそうだ。

烏丸通を渡ると函谷鉾、室町通を少し上がって菊水鉾、四条通に戻り西に月鉾と続く。

唐破風屋根が立派な菊水鉾では、ちまきを購入して鉾に上がった。

月鉾でも搭乗券500円を買い鉾に上ってみると、保存会の方が説明してくれた。

全山鉾の中で一番の重量を誇り、京間6畳の広さに約50人が乗って巡行するそうだ。

室町通を下がると鶏鉾、綾小路通を少し入って綾傘鉾、また室町通を下がり白楽天山と続く。

綾傘鉾は、巡行時に棒振り、囃子方が先導するので注目したい。

帰りがけ高辻通の保昌山へ、御神体は平井保昌、和泉式部に紫宸殿の紅梅の枝を捧げる姿だそうだ。

f:id:HIROY:20230714074657j:image

たまに京暮らし5-26_京セラドーム

祇園祭を目当てに7月12日上洛し、1週間ほど滞在する予定だ。

家に着き、少し休んでから、オリックス対ロッテ戦ナイターを観るため京セラドームへ向かった。

祇園四条駅から京阪特急で京橋駅まで約40分、大阪メトロ長堀鶴見緑地線の大正行きに乗り換えて、最寄りのドーム前千代崎駅へ20分ほど、時間は少々掛かるが乗り換えが1回で助かる。

京セラドームの観戦は初めてで、とても楽しみにしていた。

たまに訪れる東京ドームや西武球場、6月にスタジアムツアーに参加した北海道エスコンフィールドと比較しても、広くて立派なドーム球場だ。

ショップで、推しメンのオリックス紅林弘太郎と宮城大弥の応援タオルを購入したが、ロッテ先発の佐々木朗希の快投で、バッファローズは3-5で敗れた。

7回を3安打1失点、無四球14奪三振、最高165kmの圧巻のピッチングを目の当たりにして、幸運だったかもしれない。

また京セラドームに訪れたい。

f:id:HIROY:20230712213936j:image

たまに京暮らし5-25_祇園祭号

月刊京都7月号の特集は"祇園祭宵山と巡行"だった。

巻頭に、昨年3年振りに実施された"巡行景色と宵山風景"が続く。

祇園祭りは、前祭の宵山が7月14〜16日、山鉾巡行が17日、後祭は一週間後、21〜23日と24日になる。

前祭の鉾は9基、先頭は唯一生き稚児が乗る長刀鉾、他に函谷鉾、月鉾、四条傘鉾、菊水鉾、鶏鉾、放下鉾、船鉾、綾傘鉾がある。

山は14基、郭巨山、山伏山、白楽天山、岩戸山、木賊山、保昌山、伯牙山、芦刈山、占出山、霰天神山、蟷螂山、油天神山、太子山、孟宗山となる。

神幸祭(神輿渡御)は17日の山鉾巡行でお祓いを終えた午後6時に、八坂神社本殿から3基の神輿が出発、9時頃まで氏子地区を巡行し、四条御旅所へ到着する。

神輿は御旅所に7日間鎮座し、24日午後5時頃から八坂神社に向け出発、中御座、東御座、西御座の順に還幸する。

昨年は後祭の雰囲気を堪能したので、今回は前祭の時分に滞在する予定だ。

f:id:HIROY:20230620093957j:image

たまに京暮らし5-24_京都図絵

小学館P&D BOOKS 水上勉著「私版 京都図絵」を読んだ。

著者は大正8年若狭の寒村に生まれ、9歳のとき相国寺塔頭に小僧に出された。

何度か脱走し、14歳で等持院に移ったが、21歳のとき京都を捨て東京に出たという。

代表作に「五番町夕霧楼」や「金閣炎上」がある。

以前読んだ、酒井順子著「金閣寺の燃やし方」では、「金閣炎上」と三島由紀夫の「金閣寺」を対比し、金閣寺放火犯の学僧と水上勉の境遇が大変似ていることから、「金閣炎上」をノンフィクションと捉えていた。

本書では、著者が精神形成期に12年暮らした京都の記憶を辿る。

六孫王神社界隈から始まり、五番町遊郭附近、今宮神社界隈、相国寺塔頭瑞春院、衣笠山等持院、東山二条 産寧坂、千本丸太町附近、保津峡曲り淵、嵯峨鳥居本界隈、大原桂徳院界隈、と続く。

辛い修行から逃げ出した不良学生、破戒僧だと認めるが、文化都市京都で過ごせて幸福だったかもしれない、という。

f:id:HIROY:20230617111937j:image

たまに京暮らし5-23_古典と歩く

祥伝社新書の適菜収著「古典と歩く大人の京都」を読んだ。

本書は古典の一節を紹介しつつ、ゆかりの地をたどる。

京都は楽しい、古典を読んでから行くとさらに楽しい、と著者は言う。

源氏物語」ゆかりの地は、河原院跡、上賀茂神社鞍馬寺比叡山延暦寺野宮神社、清涼寺、大原野神社宇治橋、「枕草子」は清水寺鞍馬寺広隆寺伏見稲荷大社石清水八幡宮、「平家物語」は三十三間堂、小松谷正林寺、六波羅蜜寺、鹿ヶ谷、大文字山寂光院、小倉山、法輪寺祇王寺松尾大社、「大鏡」は元慶寺雲林院、「百人一首」は泉涌寺、常寂光寺、「新古今和歌集」は西行庵、「徒然草」は東山慈照寺上賀茂神社貴船神社仁和寺野宮神社天龍寺、常寂光寺、大覚寺、化野念仏寺、石清水八幡宮、「狂雲集」は大徳寺、「方丈記」は下鴨神社仁和寺、日野山、「日本書紀」は広隆寺、「今昔物語」は大覚寺、「古今集」は宇治上神社宇治神社、など。

f:id:HIROY:20230530133916j:image