たまに京都生活4-34_京都まみれ
2016年新書大賞に輝いた「京都ぎらい」の続編、井上章一著「京都まみれ」を読んだ。
嵯峨で育った著者の、代々洛中に生まれ住む「京都至上主義者」に対する揶揄、批判が中心だが、京都トリビアとしても面白い。
・京都から東京への遷都令は出ていない、が彼等の言い分
・明治維新後の一時期、京都は西京と名付けられ、名古屋周辺は東京と西京の間から中京となった
・畿は王宮や都を意味し、律令政府は日本を四畿内、近国、中国、遠国の四つに分け、今の近畿、中国地方はその名残り
・銀座発祥の地は東京でなく伏見
・四条大宮が阪急電車の終点だった頃、嵐電とトロリーバスの起点でもあり、ターミナル界隈は京都新宿商店街と名乗っていた
・50年前長岡町は長岡京市になったが、長岡京の大極殿跡は北隣りの向日市にある
・京都市は上京区と下京区から始まり、1929年に中京、左京と東山、31年に右京と伏見、55年に北と南、76年に山科と西京が分区した