たまに京都生活4-15_六波羅蜜寺
家から南に暫く歩くと六波羅蜜寺がある。
正月に初稲穂と皇服茶を授かった古刹で、醍醐天皇の皇子、空也上人が悪疫退散のため951年に開創した。
平安後期、六波羅は平家一門の拠点として栄えたが、没落の時に兵火を受け本堂のみが残り、寺域としては小さい。
今月BS日テレ「ぶらぶら美術・博物館」で、東博の「空也上人と六波羅蜜寺」展を紹介していた。
運慶の四男・康勝作の重要文化財「空也上人立像」が半世紀ぶり東京にお出ましになったそうだ。
念仏を唱える口から出た6体の小さな阿弥陀は"南無阿弥陀仏"を現す。
像を横から映すと前傾姿勢がよく分かる。
寺の宝物館で拝観したときは、本物を見た感動と想像より小さい印象を受けたが、姿勢まで気付かなかった。
東博ではぐるりと後ろ姿まで確認できるので見てみたい。
もう一つ教科書に載っている仏像は「平清盛坐像」で、こちらも入道のリアルな迫力がある。
他にも仏師親子「運慶・湛慶坐像」など見所が多い。