今月再放送のNHK BS「CORE KYOTO」は"古都の苔文化 〜 侘び寂びが生んだ 繊細な美"がテーマ、臨済宗西芳寺を取り上げていた。
"苔寺"には一昨年11月に往復ハガキで事前申込みのうえ参拝した。
古都京都の世界文化遺産17ヶ所の中で最も冥加料が高かったが、最も感動した禅刹だ。
京都は盆地で朝晩の温度差が大きいため、朝露や霧が発生し易く、苔の生育に適している。
さらに苔寺は山の端に位置し湧水が豊富なうえ、隣に川も流れ、湿度がこもり易いらしい。
120種、35千㎡に及ぶ苔がパッチワークのように広がる。
1339年に夢窓疎石が池泉回遊式庭園を作庭したときに苔は無く、寺が荒廃する間に自生したそうだ。
同じくNHK BSの「美の壷」スペシャルは"庭園"がテーマだった。
夢窓疎石が鎌倉で作庭した瑞泉寺が登場するが、京都の庭と趣きが違う。
天龍寺や西芳寺を作庭する以前の初期の作品で、岩壁の"やぐら"が鎌倉らしい。