PHP新書の柏井壽著「京都力」を読んだ。
表紙に"人を魅了する力の正体"とある。
目次は ①京のブランド力 ー 虚像でできた街の強さ ②イケズの本質 ー 京女の言葉力 京男の伊達力 ③京のイメージ力 ー 京都はイメージでできている 1便乗力 2擬態力 3コロナ禍できらりと光る京の先見力 ④京の美食力 ー なぜ京都の食は天下無敵なのか 1京都の看板力 2京の美食を生み出す力 ⑤京都の厄除力とリセット力 となる。
この中で"擬態力"が興味深い。
"よそさん経済効果"と付記され、近年は他所から京都に移転、あるいは店を出すことが流行している。
それは飲食店ばかりでなく、寺院の例もあるそうだ。
八瀬比叡山口の瑠璃光院は元々実業家の別荘、大正から昭和にかけて造営された庭園と数寄屋造りの建物を京福電鉄が引き継ぎ、料理旅館として経営していた。
その後岐阜の光明寺が買収し、2005年に支院として寺院に改められたという。