hiroy's blog

令和3年秋に京都と2拠点生活を開始

京都二拠点生活3-22_京都の誕生

文春新書の桃崎有一郎著『 「京都」 の誕生  武士が造った戦乱の都』を読んだ。

著者は1978年生まれの歴史学者、武蔵大教授だ。

目次は  ①武士に依存する平安京と朝廷の治安  ②「京都」誕生と「天下」の謎  ③武士代表となる平氏  ④京都と天皇を呪う嗷訴  ⑤破局する京都と保元・平治の乱  ⑥六波羅法住寺殿の大規模開発  ⑦平家の新都市域「八条」の開発  ⑧"殿下の乗合"事件  となる。

⑥の六波羅は平家の一大拠点で、鴨川の東、風葬地鳥辺野に接する。

五条大路(今の松原通)南側の一帯になり、家から近いのでよく散歩する所だ。

法住寺殿は後白河上皇が造営した院御所を指し、六波羅を少し下がった七条大路から南に広がる。

その北殿は京都国立博物館付近にあたり、中核は平清盛上皇のために建立した蓮華王院(三十三間堂)になる。

新造の南殿は三十三間堂に接して、JR線辺りまで広がり、木曾義仲に焼かれるまで後白河院政の拠点だったという。

f:id:HIROY:20211130190108j:image