京都二拠点生活3-22_京都の誕生
文春新書の桃崎有一郎著『 「京都」 の誕生 武士が造った戦乱の都』を読んだ。
著者は1978年生まれの歴史学者、武蔵大教授だ。
目次は ①武士に依存する平安京と朝廷の治安 ②「京都」誕生と「天下」の謎 ③武士代表となる平氏 ④京都と天皇を呪う嗷訴 ⑤破局する京都と保元・平治の乱 ⑥六波羅と法住寺殿の大規模開発 ⑦平家の新都市域「八条」の開発 ⑧"殿下の乗合"事件 となる。
⑥の六波羅は平家の一大拠点で、鴨川の東、風葬地鳥辺野に接する。
五条大路(今の松原通)南側の一帯になり、家から近いのでよく散歩する所だ。
法住寺殿は後白河上皇が造営した院御所を指し、六波羅を少し下がった七条大路から南に広がる。