京都二拠点生活3-5_イケズの正体
幻冬舎新書の石川拓治著「京都・イケズの正体」を読んだ。
著者は1961年生まれの京都大好きなライター、「京都イケズは日本再生の処方箋になる」と言う。
目次は ①「はんなり」だの「みやび」だのが京都ではない ②なぜ京都の味は淡いのか ③老舗の力は生まれ変わる力 ④抹茶と番茶 ⑤そうだ「京都」を見倣おう! となる。
③には、姜尚美著「京都の中華」で二大系譜に挙げられた「盛京亭」が登場する。
味に厳しい祇園で70年に亘り磨かれてきた焼き飯の「静かな味」を堪能したい。
④で、京番茶の強烈な煙の匂いについて記述がある。
土間に竈のある京都の古い家屋には煙がつきもので、焦げる臭いへの愛着が受け継がれているという。
⑤では、東京と京都の違いに個性的なバーの存在を挙げる。
家から歩ける所にも数軒あるので、まず近場からトライしてみたい。
著者は「十年我慢すれば京都の町が守ってくれる。」と締め括る。